n8nとは?
n8nは、Zapierに似た思想を持ち、自身のサーバー上で実行できるビジュアルワークフロー自動化ツールです。ワークフローは1,500以上の連携機能と9,000件のテンプレートにわたってトリガーとアクションを連結し 、既存のノードで対応できない処理にはJavaScriptやPythonを組み込むことができます。
AIノードを使用すると、ワークフローから言語モデルを呼び出したり、ツールやメモリを備えたエージェントを実行したり、人間の承認を待機したり、ベクターストアを検索したりできます。これにより、業務プロセスにAIエージェントを組み込む一般的な手段となっています。
n8nはOSI準拠のオープンソースではなく、Fair-codeです。Sustainable Use Licenseにより社内利用であれば無料でセルフホストできますが、サービスとしてホストしたり、社外のユーザーにワークフローを作成させたりする場合は商用ライセンスが必要です。
n8nの料金は?
| プラン | 価格 | 内容 |
|---|---|---|
| Community Edition | Free | セルフホスト型、Sustainable Use License |
| Cloud Starter | €20/month | 2,500実行、年払い |
| Cloud Pro | €50/month | 10,000実行、年払い |
| Business (self-hosted) | €667/month | 40,000実行、年払い |
| Enterprise | Custom |
Fair-codeです。Sustainable Use LicenseのもとでCommunity Editionを無料でセルフホストできます。年払いの場合、Cloud Starterは月額€20(2,500実行)、Proは月額€50(10,000実行)、セルフホスト型のBusinessは月額€667(40,000実行)、Enterpriseは個別見積もりです。
n8nは使う価値があるか?
n8nは、実際の業務プロセスの中にAIの処理工程を組み込むための最も実用的な手段ですが、セルフホストを行う場合は頻繁なパッチ適用が必要なインターネット公開ソフトウェアとして管理する必要があります。GitHubのスター数は約208,400件に達しており、継続的にリリースされています。2026年10月22日にはn8n@2.44.6が提供されました。
料金体系は明確です。すべてのプランでユーザー数とワークフロー数が無制限であり、ステップ数に関係なく1回の実行が1カウントとなります。年払いの場合、Cloud Starterは月額€20で2,500回の実行と5つの同時実行に対応し、Proは月額€50で10,000回に対応します。SSO、LDAP、複数環境、Gitによるバージョン管理、queue modeの利用にはBusinessが必要です。これはセルフホスト専用で月額€667(40,000実行)となっており、追加の300,000実行枠は€4,000です。従業員20名未満の企業はBusinessプランの半額割引を申請できます。Community Editionには実行回数の上限が一切ありません。
その人気に比べて評価が控えめになる理由はセキュリティにあります。GitHubには2026年 に公開されたn8nのアドバイザリが200件以上掲載されており、そのうち19件は重大(critical)に分類されています。共通する傾向として、式サンドボックスの脱出によるリモートコード実行、GitノードやMergeノードの問題、ワークフローを共有するユーザー間での認証情報の漏洩が挙げられます。多くはログイン済みユーザーを必要とするため、誰にワークフローの編集を許可するかがセキュリティ上の重要な判断となります。また、セルフホスト環境では、3つの環境変数をfalseに設定しない限り、診断データ、バージョン確認、テンプレート要求がデフォルトでn8nに送信されます。
ライセンス条項も留意すべき点です。本製品はソースコード利用可能(source-available)な形態をとっています。自社以外の人物がワークフローを作成または編集する場合や、ホストしたn8nを再販する場合は、商用契約が必要です。また、検索処理を多用するアプリケーションにおいては、エージェントノードがDifyほど特化していないと指摘する評価者もいます。n8nは初期費用を抑えて導入できますが、運用の手間が求められ、その手間こそが実質的に大きな負担となります。
真価を発揮する場面
HubSpotとSlackを使用する5名体制のRevOpsチーム
LLMの分類工程を用いてインバウンドリードの情報を付加し、適切な担当へ振り分けます
WebhookトリガーからLLMノードへデータを渡し、リードをスコアリングした上で、HubSpotノードとSlackノードが後続処理を行います。ステップ数に関係なく1リードが1回の実行として計算されるため、モデルのAPI費用を除けば、月2,500件のリード処理は年払い月額€20のCloud Starterに収まります。
他のSaaS処理事業者へデータを送信できない社内ITチーム
ファイアウォールの内側にある社内データベースに対してAIエージェントを実行します
Docker ComposeとPostgresを用いてCommunity Editionをセルフホストします。実行上限はありません。2026年のアドバイザリの多くはログイン済みユーザー権限のみで再現可能であったため、大半のリリースサイクルでパッチ適用を計画し、ワークフローを編集できるユーザーを制限します。SSOが必要な場合は月額€667のBusinessが必要です。
顧客向けにワークフローを構築する小規模な自動化代理店
顧客が確認および調整できる自動化環境を提供します
自社インスタンス上で顧客のためにワークフローを実行することと、顧客自身に作成させることは扱いが異なります。Sustainable Use Licenseでは、社外ユーザーによるワークフロー編集やホスティングの再販には商用ライセンスが求められます。その費用を提案見積もりに含めるか、顧客ごとに個別のn8nプランを契約させます。
導入前に確認すること
- 導入
- Dockerが導入された環境で curl -fsSL https://get.n8n.io | sh を実行するか、ポート5678を指定して docker run を実行すると、ブラウザでエディタが開きます。ドキュメントに記載された本番環境の構築手順はDocker Composeであり、npmによるインストールはn8n 3.0以降非推奨となっています。
- 連携
- 1,500以上の連携機能と9,000件のワークフローテンプレートがあり、その他の接続にはHTTPノードやWebhookノードを利用できます。npmパッケージ対応のコードノードや、OpenAI、Anthropic、Google、オープンモデル向けのモデルノードも提供されています。
- データとプライバシー
- セルフホスト環境では、デフォルトで診断情報、バージョン通知、テンプレート要求がn8nへ送信されます。これらは N8N_DIAGNOSTICS_ENABLED、N8N_VERSION_NOTIFICATIONS_ENABLED、N8N_TEMPLATES_ENABLED を false に設定することで停止できます。認証情報はデータベース内に保存されますが、2026年のアドバイザリにはワークフロー編集者間での認証情報漏洩が複数含まれています。
- 大規模利用時のコスト
- セルフホストのCommunityはサーバー費用のみで利用で きます。年払いの場合、Cloud Proは月額€50で10,000実行、Businessは€667で40,000実行となり、追加の300,000実行ごとに€4,000が加算されます。200以上の同時実行やログストリーミングを備えたEnterpriseは個別見積もりとなります。
- 制限
- オープンなIssueとプルリクエストが1,214件存在します。Cloud Starterでは同時実行数が5件までに制限されています。Businessは現在ホスト型プランとして提供されていません。商用契約を結んでいない場合、ライセンスにより社外ユーザーによるワークフロー作成は禁止されています。
良い点
- 1,500以上の連携機能に加え、JavaScriptおよびPythonのコードノードに対応しています
- ユーザー数とワークフロー数が無制限で、ステップ数に関係なく1回の実行としてカウントされます
- Community Editionには実行回数の上限がありません
- エージェント、メモリ、承認、ベクターストアの各ノードが提供されています
気になる点
- 2026年に200件以上のセキュリティアドバイザリ(うち重大19件)が報告されており、セルフホスト時は頻繁なパッチ適用が必須です
- OSI準拠のオープンソースではなく、Fair-codeライセンスです
- SSOや複数環境の機能は月額€667のBusinessプラン以上が必要です
おすすめの人
AIの処理工程を含む業務プロセスを自動化する、運用チームやエンジニアリングチームに適しています。
n8nの代替
n8n:よくある質問
- n8nは使う価値があるか?
- 定額のセルフホストコストで業務システムにAIの処理工程を幅広く組み込める一方、運用担当者が無視できないセキュリティパッチの適用頻度が伴います。 評価は5点満点中4.4点です。
- n8nの料金は?
- Fair-codeです。Sustainable Use LicenseのもとでCommunity Editionを無料でセルフホストできます。年払いの場合、Cloud Starterは月額€20(2,500実行)、Proは月額€50(10,000実行)、セルフホスト型のBusinessは月額€667(40,000実行)、Enterpriseは個別見積もりです。
- n8nの欠点は?
- 2026年に200件以上のセキュリティアドバイザリ(うち重大19件)が報告されており、セルフホスト時は頻繁なパッチ適用が必須です; OSI準拠のオープンソースではなく、Fair-codeライセンスです; SSOや複数環境の機能は月額€667のBusinessプラン以上が必要です.
- n8nは誰に向いているか?
- AIの処理工程を含む業務プロセスを自動化する、運用チームやエンジニアリングチームに適しています。
- チームや本番環境でn8nを使うと費用はいくらか?
- セルフホストのCommunityはサーバー費用のみで利用できます。年払いの場合、Cloud Proは月額€50で10,000実行、Businessは€667で40,000実行となり、追加の300,000実行ごとに€4,000が加算されます。200以上の同時実行やログストリーミングを備えたEnterpriseは個別見積もりとなります。
- n8nは企業データを扱っても安全か?
- セルフホスト環境では、デフォルトで診断情報、バージョン通知、テンプレート要求がn8nへ送信されます。これらは N8N_DIAGNOSTICS_ENABLED、N8N_VERSION_NOTIFICATIONS_ENABLED、N8N_TEMPLATES_ENABLED を false に設定することで停止できます。認証情報はデータベース内に保存されますが、2026年のアドバイザリにはワークフロー編集者間での認証情報漏洩が複数含まれています。
- n8nの代わりになるものは?
- 当サイトでレビューした中で最も近い代替はDify, Langflow 、 Activepiecesです。
回答確認日:2026年10月26日
