DS Botとは?
DS Botは、DeepSeekのオープンソースのエージェントプログラムであるDeepSeek Harness(DSH)向けのコミュニティ製プラグインです。使い捨てのセッションではなく、何か月も使い続ける名前付きのボット群にDSHを変えます。各ボットは自分の役割、モデル、Markdownの記憶を持ちます。Chiefというメインボットがほかのボットを作り、グループチャットを用意します。グループでは管理役のボットが既定で返答し、@メンションで同僚を呼び込みます。ボットは仕事を別のボットに渡し、結果を投稿で受け取れます。
DSHを内蔵したWindows、macOS、Linux向けデスクトップアプリ、DSHプラグイン(npmのds-bot)、DSH Web向け、NAS向けDockerイメージとして提供されます。設定にはボットごとに割り当てるMCPサーバーとスキルの共有ライブラリがあり、使用量ページではボット別、モデル別のトークンを確認できます。ボットは.docx、.pptx、.xlsxファイルを作成、編集でき、0.2.2以降はログイン情報を保存したブラウザーも操作します。
ライセンスはApache-2.0で、独立系開発者Fei2411が主にJavaScriptで書いており、DeepSeekの製品ではありません。データは手元のマシンのDSHホームフォルダーに残ります。
DS Botは使う価値があるか?
DS Botは、ほとんどのエージェントツールが素通りする問い、つまりセッションが終わったらどうなるのかに答えます。ボットは残り続け、編集できるMarkdownファイルに好みを記憶し、グループチャットで仕事を続けます。グループでは管理役が誰が話すべきかを決めるので、メッセージのたびに全員を起こすよりトークン代を抑えられます。
支持は急速に集まりました。リポジトリは2026年10月7日に作られ、11月3日時点でスター5,297、フォーク495です。npmのプラグインは直近1週間で12,755回ダウンロードされました。リリースはほぼ毎日で、10月27日から11月3日の間にv0.2.3からv0.2.7が出て、Linux向けパッケージ、ブラウザー操作、システムトレイ常駐、アバターライブラリが加わりました。Windowsのインストーラーは約212 MBで、管理者権限もNodeの別途インストールも要りません。
リスクは公開1か月のプロジェクトとして予想どおりのものです。v0.2 previewと表示され、変更履歴は1.0までマイナーバージョンで互換性が壊れうると警告しています。実際0.2.1では、プラグイン利用者が削除して入れ直す必要がありました。DSH自体もまだプレビューです。Chiefはほかの全ボットに対して非常に広い権限を持ち、ブラウザー担当のボットはログインを保持します。新人のインターンに使わせてもよいアカウントだけを渡し、Dockerでは必要なフォルダーだけをマウントするのが賢明です。インストーラーは署名されていないため、WindowsとmacOSは初回起動時に警告を出します。また、管理役が仕切るグループでトークンが節約で きるという主張は設計上の理屈で、測定結果は公開されていません。
作者はCodex、Hermes Agent、OpenCode、gooseなど参考にしたプロジェクトを明記し、それらのコードは含んでいないとしています。この透明さ、データの扱いの明快さ、修正の速さで、趣味の域のマルチエージェント環境の大半より一歩先にあります。
真価を発揮する場面
中国語と英語の間で仕事をするフリーランス翻訳者
用語集と顧客ごとの好みを覚えているアシスタントを一つ持ちたい
DeepSeekのAPIキーでデスクトップアプリにボットを作り、社内用語を一度伝え、間違えたらMarkdownの記憶を直します。費用はそのボット1体分のDeepSeekのトークン単価です。
一人で運営するSaaSの創業者
ライター役とコーダー役のボットに一緒にローンチページを作らせたい
ChiefにWriterとCoderのグループを作らせ、目標を与えて、管理役に作業の分担と各段階の確認を任せます。グループチャットは単独のボットよりトークンを使うので、使用量ページを見ておきます。
Synology NASを持つホームラボ愛好家
ノートパソコンをつけっぱなしにせずボットを24時間動かしたい
DSH WebとDS Botをまとめたdocker/のDockerイメージをビルドし、ボットに見せるフォルダーだけをマウントします。コンテナがボットのサンドボックスです。
導入前に確認すること
- 導入
- ReleasesからDS-Bot-<version>-win-x64.exe(約212 MB)、macOS用zip、Linux用AppImageまたは.debを入手し、DeepSeekのアカウントかAPIキーでサインインします。またはDSH Desktop 0.2.1-rc.2以降にds-botをプラグインとして追加します。
- 連携
- DeepSeek HarnessとDSHで設定できる任意のモデル。共有のCapabilitiesライブラリにあるMCPサーバーとスキル。GitHubコネクター。Officeファイル。ボットごとのPlaywrightブラウザープロファイル。
- データとプライバシー
- ボット、チャット、記憶はDSHホームフォルダー(既定は~/.dsh)のbot/とsessions/に保存され、アンインストールしても残ります。プロンプトは選んだモデルプロバイダーに送られます。
- 大規模利用時のコスト
- ソフトウェアは無料で、費用はモデルのトークンです。グル ープ内のボットが増えるほど増えます。使用量ページでボット別、モデル別に内訳を確認できます。
- 制限
- 互換性の壊れるマイナーリリースがあるプレビュー段階。Ubuntu 24.04以降ではAppImageが起動しないことがある。CentOS 7など古いglibcの環境ではDockerが必要。ローカルのMCPコマンドは実行前に承認が必要。
良い点
- 編集できるMarkdownの記憶を持つ常設のボット
- 必要なときだけほかのボットを呼ぶ管理役がいるグループチャット
- DSH内蔵のデスクトップアプリをワンクリックで導入、NAS向けDockerも
- ボット別、モデル別のトークン使用量
- すべてDSHホームフォルダーにローカル保存
気になる点
- プレビュー版で、1.0までは互換性のない変更がある
- Chiefボットの権限が非常に広い
- 署 名のないインストーラーでOSの警告が出る
- グループチャットのトークン節約について測定の公開なし
- 公開1か月で未解決のissueが132件
おすすめの人
記憶とグループチャットを持つ常設のアシスタントを数体、自分のパソコンに置きたいDeepSeek Harnessの利用者で、プレビュー版でも構わない人。
DS Botの代替
DS Bot:よくある質問
- DS Botは使う価値があるか?
- DS Botは、DeepSeekのエージェントの常設チームをデスクトップに 置くうえで今のところ最も親しみやすい手段です。ただしプレビュー製品の上に載ったプレビュー版で、非常に強い権限を持つボットが指揮を執ります。 評価は5点満点中3.7点です。
- DS Botの料金は?
- Apache-2.0で無料。モデル呼び出しはプロバイダーが課金します。DeepSeekのAPIなら従量課金で、グループチャットは単独のボットより費用がかさみます。
- DS Botの欠点は?
- プレビュー版で、1.0までは互換性のない変更がある; Chiefボットの権限が非常に広い; 署名のないインストーラーでOSの警告が出る; グループチャットのトークン節約について測定の公開なし; 公開1か月で未解決のissueが132件.
- DS Botは誰に向いているか?
- 記憶とグループチャットを持つ常設のアシスタントを数体、自分のパソコンに置きたいDeepSeek Harnessの利用者で、プレビュー版でも構わない人。
- チームや本番環境でDS Botを使うと費用はいくらか?
- ソフトウェアは無料で、費用はモデルのトークンです。グループ内のボットが増えるほど増えます。使用量ページでボット別、モデル別に内訳を確認できます。
- DS Botは企業データを扱っても安全か?
- ボット、チャット、記憶はDSHホームフォルダー(既定は~/.dsh)のbot/とsessions/に保存され、アンインストールしても残り ます。プロンプトは選んだモデルプロバイダーに送られます。
- DS Botの代わりになるものは?
- 当サイトでレビューした中で最も近い代替はDeepSeek Harness, OpenClaw, Hermes Agent 、 Open Multi-Agent (OMA)です。
回答確認日:2026年11月3日
