Google Model Armorとは?
Model Armorは、モデルに入るプロンプトと出てくる応答を調べるGoogle Cloudのサービスで、Google Cloud上でも他の場所でもモデルに使えます。プロンプトインジェクションとジェイルブレイクの試み、4種類の有害な内容(ヘイトスピーチ、嫌がらせ、露骨な性的内容、危険な内容)、児童の性的虐待コンテンツ、悪意のあるURL、カード番号や米国の社会保障番号、Google Cloudのキーなどの機密データを探します。PDF、Word、Excel、PowerPoint、CSV、テキストのファイルも調べられ、プレビューでは単体の画像も扱います。
ルールはテンプレートで決め、各フィルターに3段階の信頼度のどれかを設定し、違反を記録するだけか、ブロックもするかを選びます。フロア設定を使えば、セキュリティチームはプロジェクト内のすべてのテンプレートが満たすべき最低基準を決められます。Googleのエージェント基盤、Gemini Enterprise、Apigee、Google Cloudのネットワークサービス、GoogleのMCPサーバー、LangChain向けの統合が用意されています。
単体で使う場合、毎月最初の200万トークン(2 million)は無料で、それを超えると100万トークンあたり$0.10です。1トークンは約4文字です。Security Command Center のPremiumとEnterpriseのサブスクリプションには、毎月30億トークン(3 billion)が含まれます。
Google Model Armorの料金は?
| プラン | 価格 | 内容 |
|---|---|---|
| Standalone | $0.10 per million tokens | 毎月最初の200万トークン(2 million)は無料 |
| Security Command Center subscription | Included | 毎月30億トークン(3 billion)、その後は100万トークンあたり$0.10 |
単体:毎月最初の200万トークン(2 million)は無料、その後は100万トークンあたり$0.10。Security Command Center EnterpriseまたはPremiumのサブスクリプションには毎月30億トークン(3 billion)が含まれ、その後は100万トークンあたり$0.10。機密データのチェックに追加料金はかかりません。
Google Model Armorは使う価値があるか?
見知らぬ人から文章を受け取るAIアプリには、入口に用心棒が必要です。ボットにルールを無視させようとする客や、カード番号を漏らしかけている返答に気づく仕組みです。自分で作るなら、できれば抱えたくないモデルを運用し調整することになります。
Model Armorは そのGoogleによるホスト型版です。アプリはプロンプトと応答を1つずつAPIに送り、APIは何かに該当したかを返します。インジェクションの試み、有害な内容、怪しいリンク、機密データなどです。フィルターごとに、動く前にどれだけ確信が必要か、記録だけか本当にブロックするかを決められます。
目玉は価格です。100万トークン、つまり約400万文字あたり$0.10なので、短いチャットメッセージ100万件を調べても数ドルで済み、毎月最初の200万トークン(2 million)は無料です。機密データのチェックで請求が増えることもありません。Googleによれば、検査はメモリ上で行われ、ログを有効にしない限り、終わった時点で内容は破棄されます。
注意点:リクエストを1件ずつ単独で判断し、会話の記憶を持たないので、何ターンにも分けた攻撃はすり抜けるおそれがあります。Base64などのエンコードもデコードしません。これはフィルターをくぐって指示を忍び込ませるよくある手口です。インジェクションのチェックは3語未満の入力を飛ばし、インジェクションと内容のフィルターは65,536トークンで止まって、超えた分は指摘ではなくスキップとして返します。メッセージ内のリンクも最初の256件しか調べません。既定のクォータはプロジェクトあたり毎分1,200リクエストで、画像の検査は米国とEUのマルチリージョンでしか使えません。
結論:Model Armorはガードレールの煙感知器です。どの部屋にも付けられるほど安いものの、スプリンクラーもやはり欲しくなります。攻撃者が辛抱強いなら、エージェントの各ステップの整合性を監査するような、会話を踏まえたチェックと組み合わせてください。
真価を発揮する場面
Geminiでサポート用チャットボットを動かす、従業員40人のフィンテック企業のプロダクトエンジニア
返答がカード番号を繰り返すのを防ぎ、明らかなジェイルブレイクを止める
基本の機密データのチェックと、信頼度を中にしたプロンプトインジェクションのテンプレートを作ります。まずCloud Loggingを使った検査のみのモードで該当を確認し、その後で検査とブロックに切り替えます。普段のチャット量なら無料の200万トークン(2 million)に収まるか、数ドルで済みます。
複数のモデルAPIをApigee経由で公開するプラットフォームチーム
全チームのLLMトラフィックに1つの検査ポリシーを適用する
ApigeeのゲートウェイにModel Armorのポリシーを付け、プロジェクト単位でフロア設定を決めて、どのチームも最低基準より緩いテンプレートを出せないようにします。
エージェントがGoogleのMCPサーバーを使う会社のセキュリティ責任者
エージェントが動く前に、ツールが返した内容を検査する
MCPサーバーの統合を有効にし、ツールの応答がModel Armorを通るようにします。既定のクォータである毎分1,200リクエストを見込み、エージェントを並列で動かすならCloud Customer Careに引き上げを依頼します。
導入前に確認すること
- 導入
- Google CloudのプロジェクトでModel Armor APIを有効にし、フィルターと信頼度を決めたテンプレートを作って、プロンプトと応答のサニタイズ用エンドポイントを呼び出します。ApigeeやGemini Enterpriseなどの統合を有効にする方法もあります。
- 連携
- REST API。GoogleのエージェントプラットフォームとAgent Gateway、Gemini Enterprise、Apigee、Google Cloudのネットワークサービス、GoogleとGoogle CloudのMCPサーバー、LangChain。高度なデータチェックにはSensitive Data Protectionのテンプレート。
- データとプライバシー
- Googleによれば、処理はステートレスでメモリ上で行われ、Cloud Loggingが有効でない限り分析後に内容は破棄されます。通信はTLS 1.2以上で、基盤はSOC 1、2、3とISO/IEC 27001の認証を受けています。
- 大規模利用時のコスト
- 無料の200万トークン(2 million)を超えると100万トークンあたり$0.10で、スキップされたデータは課金されません。毎月10億トークン(1 billion)を調べる処理なら、単体で約$100、Security Command Centerのサブスクリプションの30億トークン(3 billion)の範囲内なら無料です。
- 制限
- インジェクション、内容、CSAMのフィルターは1リクエストあたり65,536トークン。ファイルは4 MBまで。1メッセージあたり256件のURL。プロジェクトあたり毎分1,200リクエスト。音声と動画は非対応で、1つのリクエストにテキストと画像を混ぜられません。
良い点
- 100万トークンあたり$0.10、毎月200万トークン(2 million)は無料
- インジェクション、有害な内容、リンク、機密データ、CSAMを1回の呼び出しで
- Google Cloud以外のモデルにも使える
- フロア設定でプロジェクト全体に最低限のポリシーを強制できる
気になる点
- リクエストを1件ずつ調べ、会話の記憶がない
- Base64などのエンコードをデコードしない
- 大きすぎる入力は指摘されずスキップされる
- 既定ではプロジェクトあたり毎分1,200リクエスト
おすすめの人
Google Cloudを使うチーム、またはチャットボットやエージェントの前に、インジェクション、有害な内容、データ漏えいを安く検査するホスト型の仕組みを置きたいチーム。
Google Model Armorの代替
Google Model Armor:よくある質問
- Google Model Armorは使う価値があるか?
- Model Armorはプロンプトと応答を100万トークンあたり10セントで検査します。気をつけるべきは、1通ずつしか見ないことと、デコードしないことという目立たない限界です。 評価は5点満点中4.2点です。
- Google Model Armorの料金は?
- 単体:毎月最初の200万トークン(2 million)は無料、その後は100万トークンあたり$0.10。Security Command Center EnterpriseまたはPremiumのサブスクリプションには毎月30億トークン(3 billion)が含まれ、その後は100万トークンあたり$0.10。機密データのチェックに追加料金はかかりません。
- Google Model Armorの欠点は?
- リクエストを1件ずつ調べ、会話の記憶がない; Base64などのエンコードをデコードしない; 大きすぎる入力は指摘されずスキップされる; 既定ではプロジェクトあたり毎分1,200リクエスト.
- Google Model Armorは誰に向いているか?
- Google Cloudを使うチーム、またはチャットボットやエージェントの前に、インジェクション、有害な内容、データ漏えいを安く検査するホスト型の仕組みを置きたいチーム。
- チームや本番環境でGoogle Model Armorを使うと費用はいくらか?
- 無料の200万トークン(2 million)を超えると100万トークンあたり$0.10で、スキップされたデータは課金されません。毎月10億トークン(1 billion)を調べる処理なら、単体で約$100、Security Command Centerのサブスクリプションの30億トークン(3 billion)の範囲内なら無料です。
- Google Model Armorは企業データを扱っても安全か?
- Googleによれば、処理はステートレスでメモリ上で行われ、Cloud Loggingが有効でない限り分析後に内容は破棄されます。通信はTLS 1.2以上で、基盤はSOC 1、2、3とISO/IEC 27001の認証を受けています。
- Google Model Armorの代わりになるものは?
- 当サイトでレビューした中で最も近い代替はAzure AI Content Safety, Lakera Guard (Check Point AI Guardrails) 、 Google Agent Platform (Vertex AI)です。
回答確認日:2026年11月6日