Sakana Namazuとは?
Sakana Namazuは、Sakana AIの日本語モデルです。3月から無料のSakana Chatアプリ内でテスト版が動いたあと、2026年8月3日にAPIとして公開されました。一から学習したモデルではありません。SakanaはMoonshot AIのオープンウェイトモデルKimi K2.6を使い、自社の日本語データで追加 学習しました。狙いは日本語と日本のビジネス慣行への対応、不要な拒否の削減、回答の政治的な偏りの軽減です。
テキスト、画像、ファイルを読み、テキストを出力し、Web検索とコード実行を内蔵しています。OpenAI互換のコードなら、ベースURLを変えるだけで使えます。トラッカーはコンテキストを256K、出力を65,536トークンと掲載していますが、Sakanaの発表にコンテキストウィンドウの記載はありません。重みは公開されていません。
米ドル建ての従量課金で、掲載価格は100万トークンあたり入力$0.95、キャッシュ$0.15、出力$4.00です。Web検索は1,000回あたり$7、コード実行は1時間あたり$0.12です。SakanaのFuguと同じく、EU、EEA、英国、スイスでは提供されていません。
Sakana Namazuの料金は?
| プラン | 価格 | 内容 |
|---|---|---|
| Sakana Namazu API | $0.95 in / $4.00 out per 1M tokens | キャッシュ入力$0.15。思考トークンは出力として課金 |
| Web search | $7.00 per 1,000 calls | |
| Code execution | $0.12 an hour |
従量課金:100万トークンあたり入力$0.95 / 出力$4.00、キャッシュ入力$0.15。Web検索は1,000回あたり$7.00、コード実行は1時間あたり$0.12です。Sakana Chat(日本)では無料です。
Sakana Namazuは使う価値があるか?
Namazuは、他社のモデルを日本向けに調整したものです。Sakanaによると、Kimi K2.6の数学、知識、コーディングの性能を保ちながら、日本語の3つのテストで成績を上げています。指示への従い方(Preferred NetworksのJFBench)、人名と敬称の日本語から英語への翻訳、そして政治的中立性で、中立性では自社のFairPoliticsQAのスコアが34.1%から56.3%に上がりました。3つのテストのうち2つはSakana自身のもので、外部のグループによる検証はありません。
実用上の価値は、日本企業にとっての手軽さです。国内のベンダーで、Web検索とコード実行を内蔵し、エンタープライズプランでは円建ての請求に対応します。Sakanaはこれを、海外のモデルをそのまま使う際のデータや偏りの懸念なしに、強力なオープンモデルを使う方法と位置づけています。
弱点は割安感です。Kimi K2.6はすでに1世代前のモデルで、Moonshotはその後Kimi K3とK3.1 Proを出しています。100万トークンあたり$0.95/$4.00のNamazuは、出力でMiMo-V2.6-Pro($0.435/$0.87)やStep 5 Preview($1.00/$2.70)より高く、どちらも独立したテストでより高いスコアを出し、日本語も扱えます。
Sakanaの発表は、APIのデータの扱いについて何も述べていません。姉妹製品のFuguは、オプトアウトしない限り顧客データで学習します。国内のベンダーを必要とする日本のチームは、データの条件を書面で求めるべきです。
真価を発揮する場面
顧客向けの文章を作成する日本企業
正しい敬語を使ったビジネス日本語を書き、確認する
Namazuはまさにこの用途のためにSakanaの日本語データで調整されています。入力1,500、出力400トークンのメール10,000通で約$30です。
日本のメディアや調査のチーム
時事的な話題についての質問に、偏りの少ない形で答える
内蔵のWeb検索(1,000回あたり$7)と、Sakanaの中立性の調整を使います。この調整で自社のFairPoliticsQAのスコアは34.1%から56.3%に上がりました。
すでにOpenAI形式のクライアントを使っている開発者
コードを変えずに日本語向けのモデルを試す
クライアントのベースURLをSakanaのAPIに向け、Sakanaのキーを使います。関数呼び出しと画像入力はOpenAIの形式どおりに動きます。
