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Chroma

Python に組み込んでもサーバーとしても動くオープンソースのベクトルデータベースで、プロトタイプや小規模な RAG アプリで人気があります。

レビュー: Sheela · 更新

GitHubで見る オープンソース

当サイトの評価

4.1/5

組み込みが速く、読み取り中心の RAG ならホスティングも安価ですが、2026年5月以降タグ付きのリリースはありません。

Chromaとは?

Chroma はベクトルデータベースです。埋め込み(テキストの意味を表す数値のリスト)を保存し、クエリに最も近いものを探します。設定なしで Python のプロセス内で動かすことも、独立したサーバーとして動かすこともできます。コアは Rust で書かれています。最新のタグ付きリリースは2026年5月5日の 1.5.9 ですが、main ブランチへのコミットは続いています。

ベクトル検索に加えてメタデータのフィルターと全文検索に対応し、ほとんどの RAG フレームワークに Chroma との連携があります。デプロイの方式はシングルノードのローカルと分散型の2つで、現時点ではストレージが別々です。1.5.4 以降、Chroma は製品のテレメトリーを収集していません。

Chroma Cloud は同じオープンソースの分散システムを動かし、書き込み、保存、クエリ、返却したデータの量で課金されます。

Chromaの料金は?

プラン価格内容
Open sourceFreeApache 2.0
Starter$0 plus usage$5 のクレジット
Team$250/month plus usage
EnterpriseCustom

Apache 2.0 の無料オープンソースです。Chroma Cloud は、Starter が $0 と利用料で $5 のクレジット付き、Team が月 $250 と利用料、Enterprise は個別見積もりです。書き込みは $2.50/GiB、保存は $0.33/GiB・月です。

Chromaは使う価値があるか?

RAG プロジェクトの最初の1時間は今も Chroma のものです。pip install chromadb、コレクションの作成、文書の追加、クエリまで、すべてサーバーなしでプロセス内で済みます。2026年後半の注意点はリリースの頻度です。5月5日のバージョン 1.5.9 は、4月の 1.5.8 に続くもので、GitHub の最新タグであり PyPI の最新リリースでもあります。main ブランチには10月にもコミットがありました。

アーキテクチャから Chroma の挙動の一部がわかります。シングルノードのローカルの Chroma と分散システムは別々のストレージを使い、Chroma 自身のドキュメントは、ローカルモードでは分散システムにある機能が一時的に欠ける場合があると警告しています。ホスト型のクラウドは分散型のコードで動いています。プライバシーは 1.5.4 で改善され、製品のテレメトリーが完全に停止されました。それ以前のバージョンは初期設定で匿名の利用イベントを PostHog に送っていたため、長くバージョンを固定しているデプロイは確認する価値があります。

Chroma Cloud の料金は、一度書き込んで何度も読むデータに向いています。書き込みは 1 GiB あたり $2.50、保存は 1 GiB・月あたり $0.33、クエリはスキャンした 1 TiB あたり $0.0075 です。Chroma 自身の例では、100万件の文書を書き込み、600万件を保存し、1,000万回のクエリを行うと月約 $79 になります。コーパスを繰り返し埋め込み直すのが高くつくパターンです。SOC 2 は月 $250 の Team にのみ記載され、シングルテナントと BYOC のクラスターは Enterprise のみ、SSO はどのプランにもなく、利用上限に達するとサービスが一時停止します。

大規模なフィルター付き検索で強いと評価される Qdrant と比べると、Chroma の優位は技術面ではなく使いやすさにあります。チュートリアルを短くしている組み込みモードは、Chroma 自身の説明によれば、分散システムの機能に遅れる可能性があるモードでもあります。

真価を発揮する場面

  • ノートパソコンで RAG のプロトタイプを作る Python 開発者

    数千件の文書に対するセマンティック検索を午後のうちに動かしたい

    pip install chromadb で導入し、永続化クライアントを作って文書を追加します。サーバーもアカウントも不要です。費用はかからず、同じクライアント API は後で Chroma サーバーや Chroma Cloud にもそのまま使えます。

  • 本番でドキュメントアシスタントを運用する2人のスタートアップ

    データベースサーバーを運用せずに読み取り中心のインデックスをホストしたい

    Chroma Cloud では、Chroma の例である 100万件の書き込み、600万件の保存、1,000万回のクエリで月約 $79 です。Starter には $5 のクレジットがあり SOC 2 はありません。顧客に SOC 2 を求められれば、月 $250 と利用料の Team に移ることになります。

  • 規制業種の企業のプラットフォームエンジニア

    ベクトルデータを自社のクラウドアカウント内に置きたい

    Apache 2.0 のサーバーをセルフホストするか、個別見積もりの Enterprise でシングルテナントか BYOC のクラスターを購入します。セルフホストでは、最後のタグが2026年5月のプロジェクトのアップグレードを自分で担うことになります。

導入前に確認すること

導入
pip install chromadb(Python 3.9 以上)でプロセス内で動かすか、クライアントサーバー型で使うならサーバーを起動します。埋め込みもローカルで計算しない限り GPU は不要です。
連携
Python と JavaScript のクライアントがあり、LangChain や LlamaIndex を含むほとんどの RAG フレームワークに連携があります。ベクトルに加えてメタデータのフィルターと全文検索があり、自前の監視には OpenTelemetry を使えます。
データとプライバシー
1.5.4 以降、製品のテレメトリーはありません。OpenTelemetry のデータが Chroma と共有されることはありません。セルフホストのデータは自分のマシンに残ります。Cloud では SOC 2 が Team に記載され、Enterprise ではシングルテナントと BYOC のクラスターが加わります。GitHub に公開されたセキュリティアドバイザリーはありません。
大規模利用時のコスト
セルフホストの費用はサーバーだけです。Cloud の利用料は、書き込み 1 GiB あたり $2.50、保存 1 GiB・月あたり $0.33、クエリ 1 TiB あたり $0.0075、返却 1 GiB あたり $0.09 です。Team は月 $250 が加わり、繰り越しのない $100 のクレジットが付きます。
制限
未解決の issue とプルリクエストが 964 件あり、2026年5月5日以降タグ付きのリリースはありません。1.0 以降、セルフホストのサーバーには組み込みの認証がない(Chroma の移行ガイドによる)ため、プライベートネットワーク内かプロキシの背後に置く必要があります。クラウドの利用上限に達すると、上限を引き上げるまでサービスが停止します。ローカルモードには分散システムの機能が欠ける場合があります。

良い点

  • 設定なしでプロセス内で動きます
  • API が小さく、フレームワークの対応が広いです
  • 1.5.4 以降、製品のテレメトリーがありません
  • $0 の Starter プランと安価なクエリを備えた従量課金のクラウドがあります

気になる点

  • 2026年5月以降タグ付きのリリースがありません
  • クラウドの書き込みは $2.50/GiB で、再インデックスが高くつきます
  • ローカルモードは分散型の機能に遅れる場合があります
  • SOC 2 は $250 の Team プランからで、SSO の記載はありません

おすすめの人

RAG のプロトタイプを作る開発者や、小〜中規模のベクトル検索を運用する開発者に向いています。

Chromaの代替

Chroma:よくある質問

Chromaは使う価値があるか?
組み込みが速く、読み取り中心の RAG ならホスティングも安価ですが、2026年5月以降タグ付きのリリースはありません。 評価は5点満点中4.1点です。
Chromaの料金は?
Apache 2.0 の無料オープンソースです。Chroma Cloud は、Starter が $0 と利用料で $5 のクレジット付き、Team が月 $250 と利用料、Enterprise は個別見積もりです。書き込みは $2.50/GiB、保存は $0.33/GiB・月です。
Chromaの欠点は?
2026年5月以降タグ付きのリリースがありません; クラウドの書き込みは $2.50/GiB で、再インデックスが高くつきます; ローカルモードは分散型の機能に遅れる場合があります; SOC 2 は $250 の Team プランからで、SSO の記載はありません.
Chromaは誰に向いているか?
RAG のプロトタイプを作る開発者や、小〜中規模のベクトル検索を運用する開発者に向いています。
チームや本番環境でChromaを使うと費用はいくらか?
セルフホストの費用はサーバーだけです。Cloud の利用料は、書き込み 1 GiB あたり $2.50、保存 1 GiB・月あたり $0.33、クエリ 1 TiB あたり $0.0075、返却 1 GiB あたり $0.09 です。Team は月 $250 が加わり、繰り越しのない $100 のクレジットが付きます。
Chromaは企業データを扱っても安全か?
1.5.4 以降、製品のテレメトリーはありません。OpenTelemetry のデータが Chroma と共有されることはありません。セルフホストのデータは自分のマシンに残ります。Cloud では SOC 2 が Team に記載され、Enterprise ではシングルテナントと BYOC のクラスターが加わります。GitHub に公開されたセキュリティアドバイザリーはありません。
Chromaの代わりになるものは?
当サイトでレビューした中で最も近い代替はQdrant 、 LlamaIndexです。

回答確認日:2026年10月26日