Cohere Rerank 5とは?
Rerank 5はCohereの現行のリランカーで、2026年10月21日にrerank-v5.0-proとrerank-v5.0-fastとして公開されました。リランカーは、検索システムが返した候補を、クエリと 各文書を合わせて読むことで採点し直します。ベクトル検索より遅いものの、精度は上がります。Cohereによれば、Proは約20億パラメータ、Fastは約5億パラメータで、重みは公開されていません。
どちらもクエリと文書の組1つあたり32,768トークンを受け付け、対応はテキストのみで、100以上の言語に対応します。新機能は2つです。スコアが較正されているため、0.7は文書が役に立つ確率が70%であることを意味するよう設計されています。また、オプションのContext Focusモードは、各文書の中でクエリに答える文字範囲をスコア付きで返すため、LLMに渡すのはその部分だけで済みます。
検索単位で課金されるRerank 4と違い、Rerank 5はトークン単位の課金です。100万トークンあたりProが$0.05、Fastが$0.02です。CohereのAPI、Model Vault、Microsoft Foundry、Amazon SageMaker、プライベート展開で利用できます。
Cohere Rerank 5の料金は?
| プラン | 価格 | 内容 |
|---|---|---|
| Rerank 5 Pro | $0.05 per million tokens | |
| Rerank 5 Fast | $0.02 per million tokens | |
| Model Vault | $4.00/hour ($2,500/month) | 専用インスタンス、どちらのサイズでも可 |
CohereのAPIで100万トークンあたりPro $0.05、Fast $0.02。Model Vaultの専用インスタンスはどちらのサイズでも1時間$4.00(月$2,500)です。
Cohere Rerank 5は使う価値があるか?
最も重要な変化は、ベンチマークでの優位よりも較正です。以前のリランカーが返すスコアは互いの相対比較でしか意味を持たず、チームはコーパスごとに足切り値を手作業で調整していました。Cohereは、期待較正誤差がRerank 5の両サイズで0.058、Rerank 4 Proで0.384、Voyageのrerank-3で0.234だったと報告し、Proの妥当なしきい値はBRIGHT、NanoBEIR、ViDoRe V3を通じて0.47から0.53の間に収まるとしています。これが自社のデータでも成り立つなら、アシスタントが「わかりません」と答えるべき時をひとつの数値で決められます。
品質について、発表記事ははっきりとした優位を主張しています。46の複合データセットのうち39で首位、推論の重いBRIGHTベンチマークで82.2、Voyage rerank-3より5.8ポイント、Rerank 4 Proより12.4ポイント上です。いずれもCohereが独自のRCP-nDCG@10指標で測定したもので、公開から2日後の時点で独立した結果は見つかりませんでした。解析済みPDFでの差は89.9対Voyageの88.4とわずかなので、効果はコーパス次第です。
典型的な検索では、価格は前世代を下回ります。300トークンの文章20件の呼び出しは約6,000トークンで、Proでは約$0.0003です。これに対し、VercelのゲートウェイでのRerank 4 Proは1検索あたり定額$0.0025です。長い文書ではこの差が消えます。500トークンの 文書100件ならどちらでも同じ費用です。Cohereによれば、100万トークンあたり$0.02のFastは、A100 1枚で1,000トークンの文書を毎秒約187件処理し、これはProの2.9倍です。
Context Focusは、頼る前に試すべき機能です。Cohereはコンテキストを半分に削っても回答品質の96%を保てたとしていますが、自社のドキュメントでは、表、フォーム、コードは散文ほどきれいに分割できないと警告しています。また、このモードはCohereのAPIでのみ使え、FoundryやSageMakerでは使えません。ドキュメントには、関連性の判断方法を変える指示にモデルは従わないとも書かれているため、分野固有の関連性の考え方は、引き続きクエリ自体で表現する必要があります。
真価を発揮する場面
月200万クエリに答えるサポートアシスタントを担当する検索エンジニア
関連する情報が取得できないときは回答を控え、誤答を減らす
ハイブリッド検索の上位20件をProでリランクし、Cohereが損益分岐点として報告する0.5前後を下回るスコアでは「わかりません」に切り替えます。300トークンの文章なら約120億トークンで、月額はProで約$600、Fastで約$240です。
RAGのプロンプトが長すぎて費用がかさんでいるAIエンジニア
各文書のうち質問に答える部分だ けをLLMに送る
しきい値を約0.3にしてrelevant_spansを有効にし、返された範囲だけを生成モデルに渡します。Cohereは、回答品質の96%を保ちながらコンテキストを50%減らせたと報告しています。表やコードは確認が必要で、このモードはCohere自身のAPIでのみ動作します。
マルチテナントのAPIに文書を送れない銀行のITリーダー
銀行自身のクラウドアカウント内にリランキングを追加する
Amazon SageMaker、Microsoft Foundry、またはプライベートVPC展開を使います。これらの環境ではCohereは入力も出力も受け取らないとしています。Model Vaultの専用インスタンスは1時間$4、月約$2,500と記載されており、急増するトラフィックより安定した処理量に向いています。
導入前に確認すること
- 導入
- 以前の版と同じRerankエンドポイントです。rerank-v5.0-proまたはrerank-v5.0-fastを指定し、クエリと文書を渡します。再インデックスは不要です。Rerank 4から移行するパイプラインは、スケールが変わったため、スコアのしきい値を合わせ直す必要があります。
- 連携
- Cohere APIとSDK、Model Vault、Microsoft Foundry、Amazon SageMaker、Cohere North、プライベートVPCまたはオンプレミス展開。LangChain、Haystack、Elasticsearch、Weaviateがフレームワークとして対応しています。
- データとプライバシー
- CohereのSaaSでは、プロンプトと出力は記録され、30日後に削除されます。学習利用はData Controlsでオフにでき、承認されたエンタープライズ顧客はゼロデータ保持を利用できます。クラウドプラットフォームとプライベート展開では、Cohereは入力を受け取りません。SOC 2 Type IIとISO 27001に対応しています。
- 大規模利用時のコスト
- 100万トークンあたりProが$0.05、Fastが$0.02で、月120億トークンなら約$600または$240です。Model VaultのMediumインスタンスはどちらのサイズでも1時間$4.00、月$2,500です。
- 制限
- クエリと文書の組1つあたり32,768トークンで、それより長い文書は分割され、複数回に分けて採点されます。本番キーは1分あたり1,000リランクリクエスト、トライアルキーは10。テキストのみで、関連性を誘導する指示は使えません。
良い点
- スコアが較正されているため、コーパスをまたいでひとつのしきい値を使えます
- トークン単位の課金:100万トークンあたりProが$0.05、Fastが$0.02
- Context Focusが各文書の関連箇所を返します
- 組1つあたり32Kトークン。Cohere API、Foundry、SageMaker、プライベート展開で利用できます
気になる点
- 公開されているベンチマークはすべてCohere自身によるものです
- Context FocusはCohereのAPIでのみ使えます
- テキストのみで、画像やPDFは事前に解析する必要があります
- 関連性を定義し直す指示は無視されます
おすすめの人
本番のRAGやエンタープライズ検索を運用し、スコアのしきい値を信頼でき、プライベート展開も選べるホスト型リランカーを求めるチーム。
Cohere Rerank 5の代替
Cohere Rerank 5:よくある質問
- Cohere Rerank 5は使う価値があるか?
- Rerank 5は、リランキングを出し惜しみしなくて済むほど安く、しきい値を信頼できるほど較正されています。ただし、これまでの根拠となるベンチマークはすべてCohere自身によるものです。 評価は5点満点中4.4点です。
- Cohere Rerank 5の料金は?
- CohereのAPIで100万トークンあたりPro $0.05、Fast $0.02。Model Vaultの専用インスタンスはどちらのサイズでも1時間$4.00(月$2,500)です。
- Cohere Rerank 5の欠点は?
- 公開されているベンチマークはすべてCohere自身によるものです; Context FocusはCohereのAPIでのみ使えます; テキストのみで、画像やPDFは事前に解析する必要があります; 関連性を定義し直す指示は無視されます.
- Cohere Rerank 5は誰に向いているか?
- 本番のRAGやエンタープライズ検索を運用し、スコアのしきい値を信頼でき、プライベート展開も選べるホスト型リランカーを求めるチーム。
- チームや本番環境でCohere Rerank 5を使うと費用はいくらか?
- 100万トークンあたりProが$0.05、Fastが$0.02で、月120億トークンなら約$600または$240です。Model VaultのMediumインスタンスはどちらのサイズでも1時間$4.00、月$2,500です。
- Cohere Rerank 5は企業データを扱っても安全か?
- CohereのSaaSでは、プロンプトと出力は記録され、30日後に削除されます。学習利用はData Controlsでオフにでき、承認されたエンタープライズ顧客はゼロデータ保持を利用できます。クラウドプラットフォームとプライベート展開では、Cohereは入力を受け取りません。SOC 2 Type IIとISO 27001に対応しています。
- Cohere Rerank 5の代わりになるものは?
- 当サイトでレビューした中で最も近い代替はVoyage rerank-3, Cohere Rerank 4, zerank-2, Jina Reranker v3.5 、 mxbai-rerank v2です。
回答確認日:2026年10月23日
