Mistral OCRとは?
Mistral OCRは、Mistral AIのDocument AIサービスを支える文書読み取りAPIです。PDF、Word、PowerPoint、画像ファイルを/v1/ocrエンドポイントに送ると、ページごとのMarkdown、MarkdownまたはHTMLの表、抽出された画像、ヘッダーとフッターが返ります。現行 モデルではさらに、段落単位のバウンディングボックス、13種類のブロックラベル、ページ・ブロック・単語単位の信頼度スコアも得られます。同じエンドポイントで、指定したスキーマに沿ったJSONを返すこともできます。
mistral-ocr-latestというエイリアスは、2026年7月16日にリリースされ8月31日から一般提供されているOCR 4.1を指します。OCR 4.0は9月30日に提供を終了しました。OCR 4.1のベンチマークは、当サイトのモデルレビューで詳しく扱っています。
料金は1,000ページあたり$4、Batch API経由なら$2、スキーマに沿ったアノテーションを求める場合は1,000ページあたり$5です。Amazon SageMakerとMicrosoft Foundryでも販売されており、エンタープライズ顧客向けには単一のセルフホスト用コンテナもあります。
Mistral OCRの料金は?
| プラン | 価格 | 内容 |
|---|---|---|
| OCR API | $4 per 1,000 pages | Markdown、表、バウンディングボックス、ブロックラベル、信頼度スコア |
| Batch API | $2 per 1,000 pages | |
| Annotations | $5 per 1,000 pages | スキーマに沿ったJSON |
| Self-hosted container | Custom | エンタープライズ顧客向け |
1,000ページあたり$4、Batch APIでは1,000ページあたり$2、アノテーション付きは1,000ページあたり$5です。エンタープライズ顧客向けのセルフホスト用コンテナもありますが、価格は公開されていません。
Mistral OCRは使う価値があるか?
フランス語、ポーランド語、アラビア語でスキャンされた契約書のフォルダーがあり、試したツールではどの表も単語の寄せ集めになってしまった、という場面を考えてください。
Mistral OCRは各ページを読み取り、表は表のまま、画像は別に取り出した、きれいなMarkdownを返します。現行モデルのOCR 4.1は、各段落がページ上のどこにあるかを示し、タイトル、表、数式、署名、またはほか9種類のいずれかとしてラベルを付け、確信度をスコアで表します。この最後の点は見た目以上に重要です。すべてのページを信用する代わりに、不確かなページだけを人に回せるからです。
対応言語は170です。MistralはOlmOCRBenchで85.20、OmniDocBenchで93.07と公表していますが、これは自社の数値で、競合との比較はあくまで目安だとしています。
注意点:値上げがありました。1,000ページあたり$4は、Azure Document Intelligenceのプレーンテキストの$1.50の2倍を超えます。多くのガイドがまだ引用している旧Mistral OCRの$1という料金は、もう適用されません。Batch APIなら半額の$2になり、数秒で結果が要らない処理にはこれが適 切な設定です。ファイルの上限は50 MBかつ1,000ページです。無料のAPIティアでは、オプトアウトしない限り文書が学習に使われる可能性があります。
結論:EU内でのホスティングやオンプレミスのコンテナで、レイアウトを理解した読み取りを求める欧州企業にとっては自然な選択です。バッチ処理ならReductoの$10のparseを大きく下回ります。毎月同じ5種類の請求書の書式を処理するだけなら、Azureの事前構築済みモデルのほうが安く済みます。
真価を発揮する場面
20言語のEU裁判所の提出書類を索引化するリーガルテックのスタートアップ
スキャンされた判決文を検索可能にし、該当する段落へ正確にリンクする
バウンディングボックスで、抽出した各段落をページ上の位置に結び付けて引用に使います。200,000ページの未処理分は、Batch APIで約$400、標準料金なら$800です。
中規模の物流会社のオペレーションアナリスト
パーサーを書かずに通関書類をデータベースの行に変換する
各書類をJSONスキーマとともに送り、アノテーション付き1,000ページあたり$5で対応するフィールドを受け取ります。信頼度の低いブロックは人に回して確認します。
ドイツの銀行のIT責任者
文書を自行のサーバーの外に出さずにOCRを実行する
Mistralはエンタープライズ顧客向けに、OCRを単一のセルフホスト用コンテナとして提供しています。価格と条件は個別の取り決めで、公開されていません。
導入前に確認すること
- 導入
- MistralのAPIキーを作成し、PythonかTypeScriptのSDK、またはcurlから、model mistral-ocr-latestで/v1/ocrを呼び出します。公開URL、Base64のファイル、アップロード済みのファイルのいずれかを渡します。
- 連携
- Mistral APIとBatch API、Document AIのアノテーション、Amazon SageMaker、Microsoft Foundryに対応しています。入力はPDF、DOCX、PPTX、PNG、JPEG、AVIFです。
- データとプライバシー
- Mistralのヘルプセンターによると、無料ティアのデータはオプトアウトしない限り学習に使われる可能性があり、従量課金のユーザーはオプトアウトできます。エンタープライズ顧客はセルフホスト用コンテナで文書を自社インフラ内にとどめられます。
- 大 規模利用時のコスト
- 100万ページで、標準APIなら月$4,000、バッチなら$2,000、アノテーション付きなら$5,000です。
- 制限
- ファイルは50 MB以下かつ1,000ページ以下である必要があります。ブロックラベルと信頼度にはOCR 4以降が必要です。Mistralは、医療、法律、金融の重大な判断に使うことは想定していないとしています。
良い点
- 段落のバウンディングボックス、ブロックラベル、信頼度スコア
- 170言語に対応
- Batch APIで料金が半額の1,000ページあたり$2になります
- 同じエンドポイントからスキーマに沿ったJSONを取得できます
- エンタープライズ顧客向けのセルフホスト用コンテナ
気になる点
- 1,000ページあたり$4で、旧料金$1の4倍です
- ベンチマークの比較はMistral自身によるものです
- 1ファイルあたり50 MB、1,000ページの上限があります
- 無料ティアの文書は、オプトアウトしない限り学習に使われる可能性があります
おすすめの人
多言語の文書パイプラインを構築し、ページ上の位置と信頼度スコアを必要とする開発者に向いています。特に欧州やオンプレミスでの利用に適しています。
Mistral OCRの代替
Mistral OCR:よくある質問
- Mistral OCRは使う価値があるか?
- Mistral OCRはほぼどの言語の文書もうまく読み取り、どれだけ確信があるかも示してくれます。ただし、料金に見合うのはバッチ処理を使ってからです。 評価は5点満点中4.2点です。
- Mistral OCRの料金は?
- 1,000ページあたり$4、Batch APIでは1,000ページあたり$2、アノテーション付きは1,000ページあたり$5です。エンタープライズ顧客向けのセルフホスト用コンテナもありますが、価格は公開されていません。
- Mistral OCRの欠点は?
- 1,000ページあたり$4で、旧料金$1の4倍です; ベンチマークの比較はMistral自身によるものです; 1ファイルあたり50 MB、1,000ページの上限があります; 無料ティアの文書は、オプトアウトしない限り学習に使われる可能性があります.
- Mistral OCRは誰に向いているか?
- 多言語の文書パイプラインを構築し、ページ上の位置と信頼度スコアを必要とする開発者に向いています。特に欧州やオンプレミスでの利用に適しています。
- チームや本番環境でMistral OCRを使うと費用はいく らか?
- 100万ページで、標準APIなら月$4,000、バッチなら$2,000、アノテーション付きなら$5,000です。
- Mistral OCRは企業データを扱っても安全か?
- Mistralのヘルプセンターによると、無料ティアのデータはオプトアウトしない限り学習に使われる可能性があり、従量課金のユーザーはオプトアウトできます。エンタープライズ顧客はセルフホスト用コンテナで文書を自社インフラ内にとどめられます。
- Mistral OCRの代わりになるものは?
- 当サイトでレビューした中で最も近い代替はReducto, LlamaParse 、 Azure Document Intelligenceです。
回答確認日:2026年10月26日
